馬毛島のマゲシカを守りたい。

生態系について

馬毛島を自然保護区へ

馬毛島の沿岸部は、既に『生物多様性の観点から重要度の高い海域』として認定されています。今後は、陸上部も含めて「自然保護区」として認定してもらい、渡り鳥の研究、海亀上陸に関する研究、メダカの研究、そしてマゲシカが教えてくれる『島固有の生態系維持システム』を観察して実証できる貴重な環境を有する場所として、調査・保護・研究できる体制を整えていくことを目指します。
そのためには、まずは現在の馬毛島の状況について、国内だけなく、国外にも広くアピールし、その重要度について多くの人々に議論してもらいたいと考えています。

調査

貴重なマゲシカの頭数を把握

保護

マゲシカをはじめ貴重な動植物たち

研究

世界でも稀な「島固有の生態系維持システム」

馬毛島国際署名キャンペーン

Change.orgで署名する

屋久島や種子島に隣接する自然豊かな無人島

馬毛島って?

種子島の南西約12kmに浮かぶ無人島

馬毛島の位置

面積は8.2㎢、周囲は16.5㎞、海抜70mの小さく平坦な島ながら、真水が流れる不思議な島で、渡り鳥が休憩し、ニホンジカの亜種 マゲシカが群れ、ウミガメが産卵に上陸し、トビウオが群れで押寄せ、ソテツの群落が育つなど、そこは生き物たちの楽園でした。
また、平成26年には、環境省による『生物多様性の観点から重要度の高い海域』のひとつに馬毛島の沿岸域が選定されています。

この馬毛島には、かつては人が住んでいました。主に、その豊かな海で漁業を営む漁師たちからは『宝の島』と呼ばれていましたが、農業に不向きなどの要因や高度経済成長期に出稼ぎが相次ぎ、1980年(昭和55年)3月に最後の島民が去り無人島となりました。
また、江戸時代の石塔や第2次世界大戦時のトーチカなど、貴重な文化財や戦争遺産も遺されています。

馬毛島に起こっていること

自衛隊基地の整備で棲み処を追われる生き物たち

馬毛島のマゲシカ

2006年馬毛島がFCLP(陸上空母離着陸訓練)の候補地として浮上し、2011年6月の「2+2」にて、FCLPの候補地を馬毛島とすると明記されました。その間に、多くの関係する周辺の島民は、反対の意見を伝えていましたが、2019年、国は160億円で馬毛島を買収しました。しかし、もともと45億円の評価額が160億円に跳ね上がった、その根拠の説明はありません。

この国による買収の事実が報道されてから、対岸の種子島ではだんだんと基地計画を「容認」する、もしくは「賛成」、自衛隊施設を「歓迎」するという経済的効果を期待した動きが活発になりました。

国民がコロナ禍に苦しむ2020年には、馬毛島基地(仮称)の計画概要が公表され、その文書には、陸上部のみならず、周辺海上への施設建設までが示されていました。

2021年1月末に、行政管理区である種子島西之表市の市政選挙にて、反対を掲げる市長が僅差で当選したものの、議会は賛成、反対が拮抗するという構図になっています。

もともと多くの島人が「反対」を掲げていましたが、防衛省による土地の買収事実が報道された以降は、「諦めムード」が漂い、また、このコロナ禍で大変な状況である経済活動への起爆剤としての役割を期待する声が出始め、島内での分断が起こりつつあります。

私たちは、この先将来に渡って「馬毛島」の隣人たちとして、どのような「馬毛島」を次世代に残していくべきか、対話を続けながら、思考しようと今回このプロジェクトを立ち上げました。

基地建設に関する防衛省からの説明内容

馬毛島国際署名キャンペーン

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マゲシカの頭数が減少

頭数だけを見ると回復傾向に見えるが、実際は滑走路の整備などで生息環境が大幅に悪化しているため、今後は大きく減少していくものと予想される。貴重な動植物たちの暮らす馬毛島を守るためには、法整備を急がなくてはならない。

570頭

2000年に上陸調査を実施

280頭

2011年に上空から目視調査を実施

320頭

2021年に上空から目視調査を実施

馬毛島国際署名キャンペーン

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